糖尿病状態を把握するための三大Q&A

Q1.血糖値とは何ですか?糖尿病との関係は?

血液の中には、甘いお砂糖(グルコースが溶けています)。その濃度を血糖値と言います。血糖値は食事や運動で変動しています。甘いものを食べると血糖値は上がりますが、インスリンが作用すると血糖値は下がります。
正常な人の血糖値は、100mg/dl前後です。食後には、150mg/dlくらいにまで上昇し、空腹時には80mg/dlくらいに低下します。上がったり下がったりしているのが血糖値です。この血糖値が異常に高くなった状態が糖尿病です。

Q2.早朝空腹時血糖値(FBS)が高いと言われました。糖尿病ですか?

早朝空腹時血糖値が、110mg/dlを超えていると、「あなたは糖尿病かもしれません」などと脅されることがあります。実際には、早朝空腹時の血糖値が高くても、食後の血糖値がそれほど高くならず、一日の全体的平均としては、正常範囲ということもしばしばです。
一方では、早朝空腹時の血糖値は正常範囲なのに、朝食を食べたらとたんに、200mg/dl以上の上昇し、日中はずっと高いままという人もいます。
将来の健康に悪影響を及ぼすほどの血糖値は、かなりの異常高値ですので、一日の血糖の変動全体を検討して、未来予想することになります。

Q3.一日の血糖値の平均的な数値は、どうすればわかるのですか?

1日に10回も、20回も採血するわけにはいきません。そこで、ヘモグロビンA1cの数値で推測します。これは、赤血球内のヘモグロビンが糖と結びつく性質を利用した血糖値平均の推測指標です。ここ1カ月の血糖値が、どれくらいのレベルであったかがわかります。
ヘモグロビンA1cが、8.0%以上あれば、将来、重大な合併症が引き起こされる可能性が非常に高くなります。6.2%以上だと、「あなたは糖尿病です」と言われます。5.6%以上だと、「糖尿病予備軍である」と言われます。
6.2%以上だけど8.0%以下の人は、将来の健康予測は微妙です。食事療法、運動療法を行っていても、それくらいの数値の場合は、一般の医師からは、「薬を使って下げましょう」と言われますが、それが患者にとって、プラスなのかマイナスなのかは不明です。

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