糖尿病の生活改善(食事・運動)に関するQ&A|糖尿病克服・放置術

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糖尿病の生活改善(食事・運動)に関してよくある質問をQ&A形式でまとめました。

糖尿病の生活改善(食事・運動)に関するQ&A

  1. 糖尿病の治療状態がいいのか悪いのかは、どうやって判定するのですか?
  2. ヘモグロビンA1cが、一度でも6.0%以下になれば、もう治ったといえるのですか?
  3. 糖尿病と言われたらすぐに治療開始しなければいけませんか?
  4. 糖尿病を治すためには、まずどのようなことから取り組んだらいいのですか?
  5. 検査の結果、糖尿病であることが判明して、「この薬を飲みなさい」と担当医に言われました。すぐに薬を開始しなければいけませんか?
  6. 通常は、糖尿病の治療はどのように進められるのですか?
  7. 糖尿病には、なぜ食事療法が必要なのですか。食事療法を無視して治療をする方法はないですか?
  8. 食事のカロリーがどうだ、なんて面倒なことは嫌いです。
  9. 食事療法だけで完全に治るのですか?
  10. 食事療法はどれぐらい徹底させなければいけませんか?
  11. 食べてもいいカロリーの厳密な計算方法はあるのですか?
  12. 標準体重の計算方法を教えてください。
  13. 私の体重は74kgですが、標準体重を計算すると66kgとでました。どうしたらいいですか?
  14. 食事を制限するのは嫌なので、その分、運動量を増やそうと思います。それでもいいでしょうか?
  15. 今まで散歩はしていなかったのですが、毎朝1時間の散歩をはじめました。ヘモグロビンA1cはどれくらい低下するでしょうか?
  16. 運動してはいけないケースもあるのですか?
  17. 中止するべき食べ物や飲み物はありますか?
  18. 運動療法はなぜ効果があるのですか?
  19. 運動はいつ行うのがいいですか?
  20. 運動療法を真剣に、本格的に行おうと思っています。なにかアドバイスをください。

(1)糖尿病の治療状態がいいのか悪いのかは、どうやって判定するのですか?

血糖値の状態を見るために、採血で早朝空腹時血糖値とヘモグロビンA1cを調べます。早朝空腹時血糖値が110mg/dl以下で、なおかつ、ヘモグロビンA1cが6.0%以下でしたら、治療状態は非常にいいと判定されます。このいい状態を「コントロール良好」と表現したりします。

(2)ヘモグロビンA1cが、一度でも6.0%以下になれば、もう治ったといえるのですか?

いえません。油断すると、すぐにまたヘモグロビンA1cが高まってしまいます。いつも、ヘモグロビンA1cを6.0%以下にしておくことが大切です。

(3)糖尿病と言われたらすぐに治療開始しなければいけませんか?

糖尿病のタイプにもよります。インスリン依存性糖尿病なら、すぐに治療をはじめるべきでしょう。肥満などが原因になるインスリン非依存性糖尿病なら、原則的には医師が指導するオーソドックスな生活改善をはじめるべきですが、生活のポリシーなどをよく考慮して、独自の治療体系を築くことも可能です。健康本などを読みながら、じっくりと考えてから独自的に取り組みだすのもいいでしょう。目標は、早朝空腹時血糖値を下げることと、ヘモグロビンA1cを下げることです。

(4)糖尿病を治すためには、まずどのようなことから取り組んだらいいのですか?

まず運動することです。毎日の散歩や、筋肉トレーニングでいいでしょう。「運動しているカラダ」と「運動しないカラダ」はまったく別物だからです。しかも、運動には血糖値をさげるための即効性があります。次に体重を減らしてください。体脂肪が減ると体内のインスリンがより効果的に働くようになってきます。

上記2つをしっかりと実行しながら、食事療法を細かく勉強していきましょう。

(5)検査の結果、糖尿病であることが判明して、「この薬を飲みなさい」と担当医に言われました。すぐに薬を開始しなければいけませんか?

状況にもよりますが、そんなことはない筈です。かなり重症の糖尿病でも、薬なしで良好なコントロールを得られるようになった人もいます。医師の立場では、細かく指導するよりも、薬を出してしまったほうがラクだ、というケースもあるので、時にはすぐに薬を出してしまおうと考えることもあります。薬で治療を開始するなら、他の医師にも相談して、幅広く情報を入手したほうがいいでしょう。

(6)通常は、糖尿病の治療はどのように進められるのですか?

通常は、食事療法、運動療法、薬物療法の3つを基本とします。

(7)糖尿病には、なぜ食事療法が必要なのですか。食事療法を無視して治療をする方法はないですか?

乱れた食生活が糖尿病の原因になっていることが大半です。だから、食事療法は重要です。「食習慣を適正化する」というイメージを持ってください。食事療法を無視して治療することは可能ですが、大量の薬を必要とする上に、年月とともににっちもさっちも行かない状態に落ち込むこともあります。覚悟が必要です。

(8)食事のカロリーがどうだ、なんて面倒なことは嫌いです。

細かい食事療法を指導するとストレスになって、かえって治療を放棄する人もいますが、あなたは放棄してはいけません。細かい指導が性に合わないあなたの場合は、規則正しい食生活と腹七分めの2点だけ強く意識してくださればけっこうです。

(9)食事療法だけで完全に治るのですか?

糖尿病の程度にもよりますが、完全に治る場合もあります。ただし、その食事療法は長年続けなければいけません。また、最初は食事療法だけでよくなっていたけれど、長年続けているうちに年齢とともに遺伝因子が強く現れて、だんだん悪化してくるということもあります。

(10)食事療法はどれぐらい徹底させなければいけませんか?

まず3ヶ月はしっかりと頑張ってください。そして、3ヵ月後のヘモグロビンA1cを調べます。まだヘモグロビンA1cが高いようなら、食事療法以外の治療も充実させなければいけなくなります。

(11)食べてもいいカロリーの厳密な計算方法はあるのですか?

あります。まず標準体重を計算してそこから算出する方法です。その計算によると、ほとんどの人は1日に1400~2100キロカロリーの間になります。 しかし、人体の消費カロリーに遺伝的な差があることもわかるようになり、最近では、標準体重を維持できるカロリー摂取が薦められるようになっています。

(12)標準体重の計算方法を教えてください。

肥満学会で推奨されているのは、
標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22

一般的には
標準体重(kg)={身長(cm)-100}×0.9(身長150cm以上の場合)
標準体重(kg)={身長(cm)-50}÷2(身長150cm以下の場合)

(13)私の体重は74kgですが、標準体重を計算すると66kgとでました。どうしたらいいですか?

厳密には計算された標準体重を基礎体格で補正しなければいけません。骨太の体質や華奢な体質があるからです。ただし、今の体重でお腹が出ているなと思ったら、一日の食事カロリーの総量を減らして体重を落としてください。

(14)食事を制限するのは嫌なので、その分、運動量を増やそうと思います。それでもいいでしょうか?

ヘモグロビンA1cの数値を調べながら、判断するべきです。ヘモグロビンA1cが下がらないのなら、その方法は間違っているということになります。

(15)今まで散歩はしていなかったのですが、毎朝1時間の散歩をはじめました。ヘモグロビンA1cはどれくらい低下するでしょうか?

いい効果が期待されます。ヘモグロビンA1cは1.0%ぐらい低下するでしょう。

(16)運動してはいけないケースもあるのですか?

腎障害や感染症などの合併症が関与しているときや、膝の傷みがあるときなどは運動を制限することがあります。また、インスリンの作用不足が極端なときにも運動を制限することがあります。

一方、低血糖発作が関係しそうなときも制限します。具体的には大量の薬剤を用いているときやインスリン治療を行っているときなどです。

(17)中止するべき食べ物や飲み物はありますか?

甘味が強い菓子類はやめたほうがいいでしょう。スポーツドリンクや栄養ドリンクは必ず中止してください。また、アルコールは原則的に禁止ですが、もともとアルコールが好きな人はアルコール中止のストレスで、治療を根本的に放棄することがあります。そうなるとかえって逆効果ですので、飲んだ日と量を記録して、次の採血時の結果を見比べて記録を残しながら、飲んでいい限界量を探るようにしてください。

(18)運動療法はなぜ効果があるのですか?

運動によりエネルギーを消費できれば、インスリンで処理しなければいけないエネルギーが減ります。また、運動により筋肉が活性化され、インスリンの作用力が高まります。その他にも、運動中の血行がよくなる、ストレス解消になる、体力を増強する、骨粗鬆症の予防になる、動脈硬化予防因子の善玉コレステロールが増える、などの効果があります。

(19)運動はいつ行うのがいいですか?

食後1~2時間に行うのが効果的です。また起床時の血糖値が高いようなら、朝の散歩もいいでしょう。その際は、朝食を遅くしたり、抜いたりするのも変則的ですが効果的なことがあります。

(20)運動療法を真剣に、本格的に行おうと思っています。なにかアドバイスをください。

「有酸素運動=呼吸がスムーズに行われて長く続けていられる全身運動(ウォーキング、水泳、なわとび、自転車)」「筋肉トレーニング(腹筋、背筋、腕立て伏せ、スクワットなど)」「柔軟体操」「リラクゼーション(マッサージ、アロマテラピーなど)」の4つを組み合わせるといいでしょう。朝食後、昼食後、夕食後のどの時間帯に血糖値が最も高くなっているか調べて、その食事後に運動するようにします。食後45分たったら開始して、合計2時間行ってください。有酸素運動を1時間、筋肉トレーニングを10分、柔軟体操を10分、リラクゼーションを40分の組み合わせがいいでしょう。

有酸素運動の強度については、心拍数を参考にするといいでしょう。30歳代なら130~140回/分、40歳代なら120~130回/分、50歳代なら110~120回/分、60歳代なら100~110回/分が適切ですが、個人差があります。体調などを考慮して、最も適した強度を探り出してください。低血糖には十分に注意して、角砂糖を準備したほうがいいと思います。

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