バナバ茶について
(1)バナバって何ですか?
ミソハギ科の熱帯または亜熱帯植物で「オオバナサルスベリ」の略名です。バナバ茶というのは、その葉を乾燥させて煎じたものです。
(2)バナバ茶にはどのような特徴があるのですか?
微量元素やミネラルが豊富です。また煎じてお茶にしたものに水溶性食物繊維が豊富であると言われています(乾燥葉100グラム中25.7グラム)。ミネラルでは亜鉛の含有量が特に多いようです。またコロソール酸というインスリン類似物質が検出されています。
(3)糖尿病に効くのですか?
ウサギやマウスなどの動物実験では血糖値の低下を認めたそうです。そのことから、糖尿病に効く可能性ありとして、バナバ茶が推奨されました。しかし、著者も関心を持って、知人の糖尿病患者に、バナバ茶をすすめたところ、血糖値が低下することはなく、むしろ上昇(ヘモグロビンA1cで0.5%前後)してしまった人が数人現れました。
そのため、著者の近縁者の糖尿病患者には、バナバ茶の摂取は中止するように指示しました。動物実験で良好な結果を残したのに、人の場合はなぜ効果を得られなかったのかよくわかりません。別の原因(患者の油断、あるいはバナバ茶の他成分の影響)があるのかも知れません。
(4)バナバ茶を利用するときの心得を教えてください。
糖尿病への効果を期待するのではなく、ミネラルが豊富という点を期待するようにするべきだと思います。
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